来年度介護保険料、9年ぶりに減額

前年度比96円減

厚生労働省は2月13日、40歳から64歳までの現役世代が支払う介護保険料について、2015年度の1人当たりの負担額が月額5,177円(前年度比96円減)となる見込みだと発表しました。
減額されるのは、9年ぶりのことです。
とはいえ、高齢化に伴い、現役世代が負担する保険料は、介護保険制度が導入された15年前と比べると、約2.5倍になっています。

ご参考)減額の背景

減額の理由は大きく2点考えられます。
1点目は、4月からの介護報酬(介護サービスを提供した事業者に支払われる報酬)が全体で2.27%引き下げられることです。
2点目は、65歳以上の人口比率が高まることです。現在、介護保険の保険料は、40~64歳の現役世代と65歳以上の高齢者が負担しています。40~64歳の負担額と、65歳以上の負担額を、それぞれの人数で配分決定する仕組みになっているため、65歳以上の人口比率が高まることで、現役世代の負担額が少なくなることがあります。